Rodeo のインストールと使い方

Last update: 2016-08-09

Rodeo (ロデオ) とは、Yhat 社 によって開発されている Python の統合開発環境 (IDE) です。同様の Python 開発環境には、PyCharm (PyCharm のインストール方法) や Eclipse プラグインの PyDev などがありますが、Rodeo は R の開発環境として広く使われている RStudio に似た UI (ユーザインターフェース) を持っているという特徴があります。このため、RStudio に扱いなれている方が Python を扱う際に、Rodeo を利用すると効率よく扱うことができるでしょう。

Rodeo は以下のように、RStudio と同じ画面構成となっていることがわかります。

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Rodeo をインストール

本手順では、Windows 10 に Rodeo 2.0.13 (2016 年 8 月現在での最新版) をインストールする方法についてご紹介します。なお、Rodeo には、Mac, Linux 版も用意されており、同様の手順でダウンロード、インストール可能です。

事前準備
本例では、Anaconda を利用して Python をインストール済みの状態から手順を開始します。Python をインストールしていない場合、「Anaconda を利用した Python のインストール」の手順で事前にインストールしておきましょう。

Rodeo をダウンロード
Yhat 社の Rodeo のページ にアクセスし、ページ中央の「DOWNLOAD RODEO FOR WINDOWS」ボタンを押して、ダウンロードを開始します。

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Rodeo をインストール
ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルを開きます。

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セキュリティの警告が表示されるので、「実行」を押します。

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インストール中、以下のアニメーションが表示されます。

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「Windows セキュリティの重要な警告」の画面が表示されたら、「アクセスを許可する」を選択しましょう。

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初期設定中、以下のような画面が表示されます。

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インストールが完了したら、「READY TO RODEO!」というボタンが表示されるので、押しましょう。

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以下のように、画面が崩れた状態 (上下左右 4 分割で表示されない状態) で起動した場合、一度 Rodeo を終了し、再度起動すると、正しい画面構成で起動します。
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Rodeo のショートカットを作成

Rodeo のインストーラは、スタートメニューやデスクトップにショートカットを作成しないため、毎回インストールフォルダを探して起動するのが面倒です。そこで、以下の手順を実行することで、デスクトップにショートカットアイコンを作成し、簡単に起動できるようにします。

スタートボタンを押し、%HOMEPATH%\AppData\Local\rodeo と入力します。

path

以下フォルダが表示されるので、「app-2.0.13」フォルダを開きます。(バージョンが違う場合は適宜読み替えてください)

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「rodeo.exe」を右クリックし、「送る」⇒「デスクトップ (ショートカットを作成)」を押します。
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デスクトップにショートカットが作成できました。
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Rodeo を起動する
デスクトップに作成したアイコンから、Rodeo を起動します。
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Rodeo を使ってサンプルプログラムを実行

プログラムを左上のパネルに入力し、実行対象のコードが記載された行で、Ctrl キーと Enter キーを押すとプログラムを実行することができます。

“Hello world!” と出力するプログラム

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簡単な四則演算

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Pandas でデータフレームを作成

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作成したデータフレームは、Environment パネルから内容を確認することができます。

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水色のアイコンを押すと、表形式でデータフレームを確認できます。

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Rodeo を使ってグラフを出力

Python パッケージの ggplot を使ってグラフを描画します。
(R パッケージの ggplot2 と名前が似ていますが、ggplot は別のパッケージで、ggplot2 に似た見た目のグラフを出力できます。)

ggplot


Rodeo の便利な使い方

以下に、Rodeo を使った便利な使い方についてご紹介します。

実行したコマンドの履歴を表示
実行したコマンドは、「History」パネルに記録されています

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主要なショートカットキー
Rodeo では、以下のようなショートカットキーが利用可能です。

内容 ショートカットキー (Windows/Linux) ショートカットキー (Mac)
コードを実行 Ctrl + Enter ⌘ + Enter
オートコンプリート (入力補完) を表示 Tab Tab
Python カーネルを再起動 Ctrl + R ⌘ + R
エディタにフォーカス Ctrl + 1 ⌘ + 1
コンソールにフォーカス Ctrl + 2 ⌘ + 2
「Environment/History」にフォーカス Ctrl + 3 ⌘ + 3
「File/Plot/Package/Help」にフォーカス Ctrl + 4 ⌘ + 4
コメントアウト Ctrl + = ⌘ + /
ズームイン Ctrl + + ⌘ + =
ズームアウト Ctrl + – ⌘ / Ctrl + –

Vim (Vi) や Emacs のキーバインドを利用する
設定画面の Editor のパートにて、Vim や Emacs のキーバインドを利用するように設定が可能です。
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以下は、Vim のキーバインドを設定した例です。例えば、正規表現を使って、効率よく文字列の置換やコピーなどが可能です。
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まとめ

IDE としての基本的な機能は、PyCharm などと同じですが、RStudio に使い慣れている方には、Rodeo は扱いやすいのではないかと思います。自分自身にとって扱いやすい開発環境を選んで作業することが、作業効率の面ではとても重要でしょう。

参考: Docs – Rodeo

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